福岡県福岡市博多区にある明治公園では「明治公園整備・管理運営事業」が行われており、優先交渉権者には東京建物を代表企業とするコンソーシアムが選ばれた。
2024年度の工事着工、2025年春の順次供用開始を目指す。
明治公園は、博多駅地区土地区画整理事業により、1965年(昭和39年)12月に都市計画決定され、1966年(昭和40年)に開園した都市公園。
2008年(平成20年)より博多駅周辺地区における浸水対策工事や地下送電管路推進工事、博多駅前広場地下車路建設工事により占用が継続していましたが、2011年(平成23年)より明治公園の再整備に着手し、2015年(平成27年)に一部区域の供用を開始。
地下鉄七隈線延伸工事における占用が継続され、全面整備は行われていなかった。
明治公園周辺では博多駅の活力と賑わいを周辺へつなげていくプロジェクト「博多コネクティッド」が進行しており、民間ビルの建て替えに合わせた賑わい創出の取組みが進められており、公園の在り方を検討した結果、福岡市では初となるPark-PFI制度を活用。
その結果、
- 東京建物株式会社
- 株式会社梓設計
- 株式会社旭工務店
- 木下緑化建設株式会社
- 株式会社ランドスケープむら
で構成されるコンソーシアムが優先交渉権者となった。
新たな明治公園は、「5つの広場」と「立体回廊」が整備されることが特徴。
「野々にわ」と名付けられた広大な芝生広場や周辺を囲む立体回廊が都市公園らしさと憩いを演出している。
街にわは都市のオアシスのような空間で、飲食店なども複数出店する計画だ。
公園の一角には前述の飲食店などが入る建物が建てられ、まるで新たな商業施設が建ったかのよう。
屋上は「空のにわ」と名付けられ、心地よい風が吹いてきそうだ。
設計は大阪・関西万博のプロデューサーを務めている、藤本壮介氏で、2025年春の順次供用開始を目指す。